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日本映画@監督作品データベース

日本映画の監督作品を集めました。あなたの探している作品がきっと見つかります。
その場で購入することも可能です。

日本映画@監督作品データベースカテゴリー項目一覧

002石井聰亙

ユメノ銀河 石井聰亙作品集DVD-BOX 1 ~PUNK YEARS 1976-1983~ 五条霊戦記//GOJOE<初回限定/特別プレミアム版> 五条霊戦記//GOJOE DEAD END RUN

003和泉聖治

相棒 season4 DVD-BOXI(5枚組) 相棒 season 4 DVD-BOX II(6枚組) 相棒 season 3 DVD-BOX I(5枚組) 相棒 season 3 DVD-BOX II(5枚組) 相棒 season5 DVD-BOXI(5枚組)

004伊丹十三

タンポポ 伊丹十三DVDコレクション お葬式 マルサの女 マルサの女2 伊丹十三DVDコレクション スーパーの女

005井筒和幸

パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション パッチギ!LOVE&PEACE プレミアム・エディション パッチギ! (特別価格版) パッチギ! ダブルプレミアム・エディション 岸和田少年愚連隊

006稲垣浩

無法松の一生 無法松の一生 風林火山 日本誕生 日本誕生

007今井正

青い山脈 また逢う日まで 独立プロ名画特選 DVD-BOX 4 社会編 青い山脈 前・後篇 ひめゆりの塔

008今村昌平

ゆきゆきて、神軍 カンゾー先生 幕末太陽傳 松竹ツインパック「配達されない三通の手紙」「復讐するは我にあり」 黒い雨 デジタルニューマスター版

009内田吐夢

飢餓海峡 宮本武蔵 愛蔵BOX 人生劇場 飛車角と吉良常 たそがれ酒場 森と湖のまつり

010浦山桐郎

キューポラのある街 飢餓海峡-全集- 暗室 夢千代日記 青春の門 自立篇

011大島渚

愛のコリーダ 完全ノーカット版 大島渚 DVD-BOX 2 無理心中 日本の夏 映画監督って何だ! BeRLiN ベルリン

012大友克洋

蟲師 (通常版) 蟲師 大友克洋完全監修 蟲箱 AKIRA DTS sound edition MEMORIES(Blu-ray) MEMORIES

013大森一樹

シュート! ニコニコ日記 DVD-BOX T.R.Y. 大失恋。 黒い春

014岡本喜八

激動の昭和史 沖縄決戦 日本のいちばん長い日 斬る 大菩薩峠

015押井守

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG DVD-BOX (初回限定生産) イノセンス (Blu-ray Disc) GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 イノセンス スタンダード版 機動警察パトレイバー 劇場版

017恩地日出夫

地球へ・・・ 飢餓海峡-全集- ガラス細工の家 全集 わらびのこう

018角川春樹

天と地と 天の盤 汚れた英雄 キャバレー 廉価(期間限定) 天と地と 愛情物語 初回限定生産エディション

019河瀬直美

萌の朱雀 沙羅双樹 デラックス版 PEACE

020木下恵介

木下惠介 DVD-BOX 第2集 木下惠介 DVD-BOX 第3集 木下惠介 DVD-BOX 第4集 木下惠介 DVD-BOX 第1集 恋文

021君塚良一

踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産) 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル 完全版 踊る大捜査線 THE MOVIE 踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル 完全版

022紀里谷和明

CASSHERN CASSHERN

023宮藤官九郎

舞妓Haaaan!!! タイガー & ドラゴン DVD-BOX タイガー&ドラゴン「三枚起請の回」 木更津キャッツアイ 5巻BOX 吾輩は主婦であるDVD-BOX 下巻「たかし」

024熊井啓

日本列島 熊井啓 日活DVD-BOX 帝銀事件 死刑囚 千利休 本覚坊遺文 忍ぶ川

025神代辰巳

DVD恐怖劇場アンバランス Vol.3 赫い髪の女 一条さゆり 濡れた欲情 悶絶!!どんでん返し 黒薔薇昇天

026黒木和雄

浪人街 RONINGAI DVD恐怖劇場アンバランス Vol.4 紙屋悦子の青春 父と暮せば プレミアム・エディション 父と暮せば 通常版

027黒澤明

七人の侍(2枚組)<普及版> 用心棒<普及版> 椿三十郎<普及版> 隠し砦の三悪人<普及版> 天国と地獄<普及版>

028黒沢清

叫 プレミアム・エディション アカルイミライ 通常版 893(ヤクザ)タクシー CURE キュア 重松清「愛妻日記」より ソースの小壜

029五社英雄

鬼龍院花子の生涯 吉原炎上 三匹の侍 闇の狩人 極道の妻たち

030斎藤耕一

月曜日のユカ 旅の重さ 落葉とくちづけ 津軽じょんがら節 再会

031崔洋一

ルート225 刑務所の中 特別版 血と骨 コレクターズ・エディション Aサインデイズ 血と骨 通常版

032佐々部清

出口のない海 四日間の奇蹟 チルソクの夏 心の砕ける音~運命の女~ チルソクの夏 特別版

033佐分利信

お茶漬の味 父ありき 戸田家の兄妹 華麗なる一族 阿修羅のごとく-全集-

034澤井信一郎

蒼き狼 地果て海尽きるまで 通常版 蒼き狼 地果て海尽きるまで 豪華版 トラック野郎 度胸一番星 トラック野郎 度胸一番星 仔犬ダンの物語

035実相寺昭雄

ユメ十夜 D坂の殺人事件 怪奇大作戦 セカンドファイル 豪華版(DVD2枚組+CD1枚) 姑獲鳥の夏 京極堂BOX (完全限定生産) 姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション

036篠田正浩

暗殺 少年時代 札幌オリンピック 悪霊島 はなれ瞽女おりん

037新藤兼人

激動の昭和史 沖縄決戦 ふくろう 墨東綺譚 遠き落日 宮澤賢治 -その愛-

038周防正行

それでもボクはやってない スタンダード・エディション それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) Shall we Dance ?(初回限定版) Shall We ダンス? (初回限定版) Shall we ダンス?

039鈴木清順

DVD恐怖劇場アンバランス Vol.1 夢二 デラックス版 ツィゴイネルワイゼン デラックス版 オペレッタ狸御殿 プレミアム・エディション ピストルオペラ スペシャル・コレクターズ・エディション

040相米慎二

ラブホテル 翔んだカップル ションベンライダー 台風クラブ 夏目雅子 出演名作集

041高橋伴明

ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~ ボーナスセット 火火 光の雨 特別版 TATTOO「刺青」あり 襲られた女

042高畑勲

となりのトトロ 魔女の宅急便 風の谷のナウシカ ルパン三世 - カリオストロの城 火垂るの墓

043谷口千吉

公式長編記録映画 日本万国博 銀嶺の果て 暁の脱走

044勅使河原宏

砂の女 特別版 アントニー・ガウディー 勅使河原宏の世界 DVDコレクション アントニー・ガウディー

045手塚眞

映画「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」 ブラック・ジャック Vol.16 白痴 ブラック・ジャック VOL.21 ブラック・ジャック Vol.6

046成瀬巳喜男

山の音 女が階段を上る時 女の中にいる他人 乱れ雲 あにいもうと

056三谷幸喜

王様のレストラン DVD-BOX La Belle Equipe ビートたけしのつくり方 DVD-BOX 新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX 警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX 新選組!! 土方歳三最期の一日

057宮崎駿

となりのトトロ 天空の城ラピュタ 魔女の宅急便 風の谷のナウシカ もののけ姫

058森田芳光

海猫 失楽園 間宮兄弟 スペシャル・エディション (初回限定生産) それから 17th memorial THE 優作 BOX

059柳町光男

さらば愛しき大地(廉価版) ゴッド・スピード・ユー!/BLACK EMPEROR(廉価版) 十九歳の地図(廉価版) 火まつり 柳町光男 DVD-BOX

060行定勲

春の雪 きょうのできごと スペシャル・エディション 世界の中心で、愛をさけぶ スタンダード・エディション 世界の中心で、愛をさけぶ 完全予約限定生産DVD-BOX ユビサキから世界を

061吉田喜重

鏡の女たち エロス+虐殺 戒厳令 煉獄エロイカ 嵐が丘 デラックス版

062若松孝二

13人連続暴行魔 (レンタル専用版) 完全なる飼育 赤い殺意 水のないプール デラックス版 処女ゲバゲバ 17歳の風景


日本映画@監督作品データベースのおすすめ!

山の音

山の音

原節子

山の音

定価: ¥ 4,725

販売価格: ¥ 4,725

人気ランキング: 61325位

おすすめ度:

発売日: 2005-08-26

発売元: 東宝

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



成瀬による「川端原作もの」映画の決定版
川端康成の同名小説を水木洋子脚色・成瀬演出で映画化した本作。製作過程の細かいことは知らないのだが、小説の完結・刊行もこの映画の製作年と同じ1954年であることから、その連載の途中から同時進行で映画化の準備も進められてきたということになるであろう。

そして、その取材は「もしかするとこれは成瀬による映画化を前提に書かれた小説ではないのか?」と錯覚するほど見事に的を射ており、完成した本作は、川端の小説の世界が成瀬の手腕によって精緻で美しい映像の中に焼き付けられた、まさしく“日本映画”の傑作として仕上がっている。



水木洋子の脚本も時系列の入れ替えこそあれ、その細かいエピソード・台詞等、ほぼ忠実に川端の小説に沿って書かれており、「川端原作もの」映画の決定版として、川端ファンにも十二分に満足いく作品になっているのではないだろうか。



菊子という女性とその義父・信吾を軸に、彼らをとりまく家族の姿を描いた物語は、悪魔的キャラクターをもつ夫・修一や夫婦生活に失敗し子連れで出戻ってきた小姑の房子の存在により、常に暗い陰影で覆われている。また、中心となる菊子と信吾の関係や修一の特異な女性関係には、その内側に危うく屈折した“性”の匂いがたちこめる。

しかし、本作はそれらを扱いながら、決して卑俗に堕することなく、そこから抑制のきいた複雑な人間心理の機微を繊細に紡ぎだす。そして、主人公、菊子と信吾の互いへの思いやりはむしろ高潔すら感じさせ、悲しみの中で静かにいたわり合う二人の姿は感動的だ。



原節子、山村聰、上原謙、中北千枝子、長岡輝子。演じる俳優たちも、その配役・演技ともに文句のつけようがない。それぞれにとって本作が、彼らの仕事のなかでも最高峰に位置する一本であるといって、決して間違いではないであろう。





成瀬巳喜男が描く川端文学の陰
川端康成原作。古都鎌倉に住む倦怠期の夫婦と同居する老夫婦の人間模様。鎌倉の閑静な住宅街、まだ建物がほとんどない東海道線沿線、丸の内のレンガ街、まだ広い空が東京にあった頃の新宿御苑(らしい)といった風景が美しい。これが写されただけでも価値があるのではないか。
 気丈に生きる古い女を演じる原節子と、それを不憫に思いながら見守る山村聡の不思議な交歓が作品の肝。哀願するような目を持って、二人のただならぬ関係を表現する(何があるわけでもないが)。市川昆監督の「細雪」みたない質感といえばいいのか。暴力性を持て余す夫・修一の冷酷さがそれを際立たせる。心の通い合わないねじれた親子像が、家出してきた妹も含めて描かれている。そのなかで、姑の長岡輝子のコミカルな台詞回しが面白く、ほどよいテンポとアクセントを与えている。こういう脇役がいるかいないかで、映画の印象が断然違ってくる。

映像ならではの表現
原作小説で言及される「山の音」のことがまったく出てこない。また

舅の嫁に対する危うい感情が危ういものとしては見えない。原作と

まるで違うではないか、と思われるかもしれないが、成瀬作品は文章

世界からしっかりと身を離して映像だけですべてを表現している。

原節子・山村聰の表情と間合いや脇の人物などが二人の関係がうかが

わせる。それはやはり危ないものをさり気なく感じさせてくれる。

原作を読んだ、という経験は忘れてこの作品の世界に浸ることを

お勧めする。

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日本映画@監督作品データベース Pick Up!

女が階段を上る時

高峰秀子

女が階段を上る時

定価: ¥ 4,725

販売価格: ¥ 4,725

人気ランキング: 59422位

おすすめ度:

発売日: 2005-08-26

発売元: 東宝

発送可能時期: 通常24時間以内に発送


夫に死なれ、生活のために銀座の高級バーで雇われマダムとして働いている圭子(高峰秀子)。彼女とその周辺の人物たちの関わりの中から、女の哀しみが浮き彫りになっていく名匠・成瀬巳喜男監督の女性映画。この世界でのしあがっていくためには身体を張るなどしてうまく立ち回ることが必要だが、それができない圭子の苦悩。また彼女はマネージャー(仲代達矢)が自分を愛していることを知りつつも、他の男に走り、そして裏切られていく。しかしそれでも決して涙を見せない彼女は、見事なまでに成瀬映画のヒロインとして屹立しているのだ。タイトルは、店がビルの2階にあることに由来しており、階段を上る女の辛さと、上った後の別世界で凛と振舞う女の強さ、その両面を見事に表している。キャストではやはり高峰、仲代が好演しているが、加東大介ら成瀬映画の常連たちも、いつもながらにいい味を出している。(増當竜也)


加東大介一世一代のー!?
公開当時、あまり評価は高くなかった作品のようですが、私は成瀬の特徴が良く出た、この監督最後の佳作だと思っています。 脚本は黒澤のアクション系映画で有名な菊島隆三なのですが、まさに成瀬にぴったりの素材になっていてこれには驚かされます。 あの当時の脚本家のレベルは本当に高い。



同じ市井の庶民劇でありながら成瀬の映画が小津作品と違っているのは、家族ではなく、自立してはいるが、底辺で生活に追われる女たちの悲哀をテーマにしている点だと思います。 溝口作品とも違っていて、成瀬の描く女たちは決して社会を弾劾したり、逆に聖母のような永遠の女性像として美化されることもありません。 映画の中で必ずといっていいほどものすごい愚痴をぶちまけるシーンが(その最大のぶちまけ手はなんと言っても高峰秀子さん)あり、またマンネリズム化した生活の中に埋もれていくことになるのです。 そこが本当にリアルで説得力があります。 この作品はその典型といっていいでしょう。 面白いことに現在アメリカでDVDが出ている成瀬作品もこれだけなのですが、成瀬の特徴が一番つかみやすいからではないかと思われます。 どの役者さんもみな達者な演技をみせてくれますが、かつて七人の侍の一人を演じた加東大介さん、いやはや一世一代の悪役(?)ぶりを見せてくれます。 この辺の意外な展開が菊島隆三的なのかな?



お水モノが好きな人は必見
オーナーからのプレッシャー、ライバル店の進出、パトロンの横取りなど、水商売の裏側を判りやすく見せるうえに、圭子に言い寄る男たちもバラエティに富んでいて、111分もの長尺ながら最後まで退屈しない。

また、芯が強くて色っぽいマダム役に高峰秀子がピッタリ。

その他キャストも、オールスター級の布陣ながら、そこそこハマっている。

ジャジーな音楽と沈鬱なナレーションがモノクロの画面に被さり、大人のムード満点。



高水準な作品だけど、エピソードは詰め込みすぎかな。

必要以上に金の苦労をさせすぎだし、結婚詐欺ネタも余計だったような。

そうした贅肉を、圭子が心底惚れた森雅之、圭子に心底惚れた仲代達矢との描写に回せば、メロドラマとしても秀逸だったはず。

その辺の切り込みがやや浅くて、少し物足りないかも。

でも、見応えある力作なのは確か。

菊島隆三脚本、成瀬巳喜男監督、高峰秀子主演
衣装も高峰が手がけてます。

最後の方で、カチッ、カチッと人間関係が片付くと思いきや、そうならないのが、面白い。

わざわざ、大阪に行く森雅之家族に会いに行くのは、どういう意図?

株券返しちゃってモッタイナイ、それだけが気がかりです。

女の中にいる他人

小林桂樹

女の中にいる他人

定価: ¥ 4,725

販売価格: ¥ 4,725

人気ランキング: 64786位

おすすめ度:

発売日: 2005-07-22

発売元: 東宝ビデオ

発送可能時期: 通常1~2週間以内に発送


田代(小林桂樹)の友人・杉本(三橋達也)の妻さゆり(若林映子)が殺された。その後、田代は妻の雅子(新珠三千代)に罪の意識から自分が犯人であることを告げてしまう。浮気と殺人という夫の裏切りに驚愕しつつ、雅子は子供たちのためにもと夫の自首を許さず、真相を闇に葬るべく、ある画策をする……。エドワード・S・アタイアの『細い線』を原作に、名匠・成瀬巳喜男監督が手がけた異色ミステリ・サスペンス映画。成瀬監督としては珍しい題材ではあるが、夫婦や家族の愛の危機をめぐってのヒロイン劇という点で、彼の他のフィルモグラフィともきちんと相通ずるものがある。モノクロ・スタンダードの硬質でストイックな画面は登場人物の心理サスペンスと見事にリンク、複雑かつ繊細で抑制の効いた演出も俄然健在で、この巨匠の新境地を大いにうかがわせるものがあった。(増當竜也)


成瀬最晩年、心理ドラマの秀作
成瀬最晩年の一作。



“サスペンス”と呼ばれていることも多いようだが、ミステリーや謎解きといったエンタテイメント的要素に重きが置かれているわけではなく、

ひとつの殺人事件にまつわる人々の姿を描いた心理ドラマ。



本作に於いて、殺人を犯してしまった夫とその妻の心理描写は、彼らの台詞に委ねられる部分も多く、それはいささか饒舌すぎるきらいがないでもない。

が、彼ら自身、また家族をはじめとして彼らの周りをとりまく人たちの日常の姿を、丹念に丹念に描き出していく成瀬の演出手法は本作でも健在で、特に子供の性格にまつわるエピソードなどは秀逸。じんわりと恐怖を導く。

そして、そうした日常の細やかで行き届いた描写の積み重ねが、彼らの内に醸成されていく不安や悔恨、苦悩に徐々に深みを与え、観る者の胸を静かに圧迫していく。

これまでの作品群と題材の取り方こそ違え、その根底に於いて成瀬自身の透徹した作家性はいささかもぶれていない。



作品の本質的魅力に特に大きな影響を与えているとは思われないが、ところどころでみられるレリーフの効果を使った映像や、ストップ・モーションも印象的。



♪小林桂樹・主演♪
脚本家の井出俊郎は、他のペンネームで「河内カルメン」の脚本を書いたらしい。



脇役に、藤木悠、黒沢年男、二瓶正也、草笛光子など、後にテレビなどで見る顔が出てくるのが嬉しい。

昭和は遠くなりにけり
1966年作品、白黒映画、次作の「乱れ雲」が成瀬巳喜男の遺作となる、どんな映画監督でも晩年の作品は体力の衰えが演出に反映するものだが、成瀬に限ってはまったく感じさせない、よほど病は急激におとずれたのだとおもう、成瀬の作風を考慮すればこの先も毎年のように標準以上の水準で量産できた可能性が高く残念におもうが、映画の良き時代が終り、70年代の邦画氷河期を見なかったことは幸福だったのかもしれない、



この1年の間に三橋・中北・藤木と本作の出演者が相次いで亡くなっている、新玉も既に鬼籍である、昭和は毎日のように遠くなるわけである、



本作は成瀬にとっては珍しい殺人事件の起きる作品であり成瀬映画の本流からは少々外れている、しかし家族と周囲の人間達の細やかな心理描写を中心とする描写はやはり成瀬巳喜男ならではのものであり、60年代東宝映画らしい白黒のコントラストを強調した美しい映像ととも一通り成瀬作品を見たファンには楽しみの多い仕上がりです、視点をかえればゴジラ映画等でフェロモンをふりまいた若林映子の艶っぽいシーンがとても貴重、



本作を考える場合、成瀬映画の流れから考えるよりも、60年代当時にひとつの大きな流行でもあった悪漢・犯罪もの現代劇の中に置いたほうがよいのだろうと考えます、黒澤明「天国と地獄」1963年を頂点として、市川雷蔵の殺し屋シリーズ、山崎努の悪シリーズ、田宮二郎の黒シリーズなどから現在では見ることが不可能になってしまった多くのフィルム・ノワール作品群の良質の一本なのだろうと考えます、

乱れ雲

加山雄三

乱れ雲

定価: ¥ 4,725

販売価格:

人気ランキング: 57484位

おすすめ度:

発売日: 2005-08-26

発売元: 東宝

発送可能時期:



現在過去未来
加東大介と森光子のカップルは、未来。

旅館で救急車で運ばれる男と妻は、過去。



燃え上がる現在に水をさすように浸入してくる来し方行く末。

しかし加山はついてないw

究極のエロス
女性映画の巨匠、成瀬巳喜男監督の遺作です。
メロドラマとして非常に質の良い作品で、TVなどで何度もリメークされているのでもわかるように、非常にすぐれたストーリーを楽しむことが出来ます(脚本は山田信夫氏)。
しかしこの映画の最大の見所は、加山-司の両者が演じる恋愛関係。交通事故の加害者と、被害者の夫という微妙な関係にある二人が少しずつ惹かれあう心理の動きが、見事に映像で表現されます。
ラスト近くの旅館でのシーンは非常に有名ですが、何度見てもここでの二人の演技、とくに司葉子の演技は絶品。ついに身体の関係へと向かおうとする時の感情を抑制しきれない表情が、加山の張りつめた表情ともあいまって、どんなセックスシーンよりも官能的です。

司葉子にクラクラして。
 地元の公民館が毎月第四日曜に映画を無料で上映している。16ミリでの上映だが なかなか立派なものである。ちゃんと解説も自分たちで作成して配ったりする等 意識が高いものを感じる。見に来ている人は地元の年配の方が多い。折りたたみイスで見ている日曜の午後も楽しいものがある。
 本作もそれで見る機会があった。
 司葉子は 小津の秋日和等で見ていて 清楚な美人だなという程度の認識であったが 初めて見た成瀬の本作での彼女は 正直どきっとするような艶かしさであり驚いた。話の筋は 出来すぎていて のめりこむには至らなかったが 司葉子には のめりこんだ。こんな女優であったのかと 帰り道の自転車でも 感心していた程である。
 日本映画が輝いていた時代は確かにあったわけだ。低予算でも きちんとした作品も多かった。それが どうしたことか難しい昨近の状況を見ていると 邦画ファンを自任する小生としては寂しい。かつては 乱れ雲のように どきどきする映画があったのだが。

あにいもうと

京マチ子

あにいもうと

定価: ¥ 4,725

販売価格: ¥ 4,725

人気ランキング: 43542位

おすすめ度:

発売日: 2005-05-27

発売元: 角川映画

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



出演者の演技、監督、脚本、すべて満点
成瀬監督の50年代の傑作。無学な石工の毎日をたんたんと過ごす兄、村の小さな食料品店を経営する父母、そこへ都会で子を作るまでの恋をして、結局失恋して実家に帰って来た上の妹(京マチ子)と助産婦を目指して勉強する末の娘。家族の愛憎がたくみに、かつ情緒深く描かれています。兄(森雅之)と上の妹(京マチコ)の取っ組み合いのけんかシーンは必見もの。また、母親役の浦辺粂子が、とっても温厚でいい味だしていて、昔の「おふくろさん」のモデルを好演してくれています。家族ゆえの愛憎。しかし、心の中はお互い通い合っている。家族について考えさせられた名盤です。文句なく5つ星としたいと思います。

羅生門より……
「あにいもうと」は、「めし」から始まる成瀬巳喜男の50年代の傑作群の中でも特に異彩を放っている。それは馴染みのスタッフと離れて大映で撮った作品だからか、室生犀星の原作の持つ荒々しさが成瀬の繊細さと微妙にすれ違ったからだか良く分からない。中絶と、男女や家族の諍いなどはほかの成瀬作品にもよく出てくるけれども、「あにいもうと」がそれらと少しちがって見えるのは、真夏のために大きく開け放たれた百姓家の中で演じられる京マチ子の妹と、森雅之の兄のすさまじい乱闘シーンによるものだと思う。このシーンはあの「羅生門」の決闘シーンよりも優れていると思う。他にも久我美子が優柔不断な恋人を罵るシーンや、森雅之が妹を妊娠させた船越英二をとっちめた後に、妹に対する深い愛情を吐露するシーンなど、どれも素晴らしい。なによりも驚かされるのは、これらのシーンがすべてセット撮影であることで、それがその前後のカットと完全に調和している。他社で撮ってもこれだけの水準のものができてしまう当時の撮影所の技術の高さと、成瀬巳喜男の演出、京マチ子をはじめとする出演者たちの素晴らしい演技がひとつになった忘れがたい作品。

やっぱり森雅之
何度も映画化およびTV化された室生犀星の名作だが、この作品は特に配役が豪華。母親が浦辺粂子、父親が山本礼三郎、長男森雅之、長女京マチ子、次女久我美子なんて、すごいゴージャスな一家ですよね(笑)。
見所はたくさんあるけれど、やっぱり森雅之。無学で自堕落な石工を見事に演じてます。本当にこの人は芸達者な役者さんです。最後のほうの、京マチ子との半ば本気モードの取っ組み合いのケンカもすごい!
東京郊外のロケ撮影も見事。噛むたびに味が出る、スルメのような成瀬
作品。必見です。