中谷美紀

定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 3,990
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発売日: 2001-02-23
発売元: ケイエスエス
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人間に対する好奇心とその存在をありのまま肯定していこうとする愛情が画面に滲む利重 剛監督の佳作。映画はTV番組の撮影クルーが、ある失踪したデート嬢=キョーコの行方を追跡取材するという一見ドキュメント風のスタイルで始まる(インタビュアーの声は監督本人)。
質問に答える側もみな役者だからもちろん虚構の話なのだが、まず虚実の「壁」を意識させる作りがおもしろい。数々の証言から、1人の少女の実像が徐々に浮かび上がってくる。キョーコを演じている中谷美紀の表情が素晴らしいのだが、その純で前向きな姿には劇中の人々同様、観ていて癒しを与えられる人も多いだろう。ラストの互いに握り合う手と手のアップ・ショットが象徴的な、心にしみる編。(武内 誠)
90年代・・・
本作が発表される少し前、衛星テレビという新興メディアの
WOWOWから、J・MOVIE・WARSが提唱された。
衰退する日本映画界から新しい才能を輩出する。そのための
舞台を提供する。ここから本作の監督である利重剛や助監督
の青山真治をはじめ、多くの人間が表舞台に登場していった。
WOWOWが目論んだ意図は達成されたのか。WOWOWそのものが、
IT革命を起爆剤としたメディア革命のなかで、これからの
方向性に苦慮している現実を考えると、すでに過去の出来事
なのかもしれない。
しかし、本作には刻まれた濃厚な時代の香りを感じることが
できる。中谷美紀演じるキョーコには、アイデンティティ不
安の90年代という時代が濃厚に匂い立ってくるようである。
「BeRLiN」というスカしたタイトルも同様。ストレートに表
現できないもどかしさに満ちている。
脚本の限界を監督力で克服?
正直、脚本の出来は前年の『エレファントソング』の方がいい。
主人公の「キョウコ(仮名)」の人物像がさまざまな人の証言
であぶり出される。この物語構造ではどうしたって理想化は免
れない。にもかかわらず結末は二人きりの世界に収束する。
『エレファントソング』の松田美由紀の号泣は文字どおり森に
こだまする(音響効果で本当にエコーしている)「エレファン
トソング」として必然性はあるが、本作で中谷美紀にPTSD
とおぼしき発作の演技をさせるのは、「キョウコ(仮名)」の
根本的な弱さの提示で彼女の「天使」性を強化することにしか
ならない。
このアンチクライマックスの脚本を、それでも映画として観ら
れる作品にしているのは、紛れもなく監督としての利重剛の才
能だ。
あまりに残念なので『クロエ』(2001年)も観たくなった。
永瀬×中谷
誰もが気になる不思議で綺麗な女の子。
そんな主人公を若い中谷美紀が見事に演じきっています。
中谷美紀ファンなら彼女の演技に魅了されるけど、
それ以外の人はどうなのかな?って思ったりもします。
都会で孤独に生きる青年と、売春に身を投じる女の子。
その暗部ではなく、彼らの生活の中での喜び、生き様を
表現した映画だとも言えると思います。