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美しい夏 キリシマ

美しい夏 キリシマ
柄本佑
美しい夏 キリシマ
定価: ¥ 4,935
販売価格: ¥ 4,935
人気ランキング: 7088位
おすすめ度:
発売日: 2004-08-27
発売元: ハピネット・ピクチャーズ
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

1945年、夏。満州から引き上げてきた中学3年の日高康男(柄本佑)は空襲のショックで病となり、祖父(原田芳雄)の住む霧島で療養生活を送っていた。敗戦の影が静かに忍び寄る8月、日高家をはじめ、周囲の人々の生き様も少しずつ変化していく中、日々罪悪感を募らせる康男は、空襲で爆死した沖縄出身の親友の妹に会いに行くが…。
『竜馬暗殺』『TOMORROW 明日』などで知られる名匠・黒木和雄監督が自らの青春時代をモチーフに描いた戦時下人間ドラマの傑作。霧島を舞台に、終戦間際の人々が織り成す集団劇という構図をとりながら、戦争の狂気が静かに淡々と、しかし次第に濃密に奏でられていき、やがては神と人の関係性や、その中で思春期を迎えた少年の狂騒までもがしかと捉えられていく。日本映画界の底力を否応なしに見せ付けられる見事な“映画”である。2003年度キネマ旬報ベスト・テン第1位。また、柄本明の実子でもある主演の柄本佑は、本作でその年の新人賞を総なめした。(的田也寸志)

暑い夏の日 日本は負けました
美しいキリシマの夏を舞台に
戦争のありようと人の生き方を描く。

淡々とした静かな美しい霧島を描くことで
そんな土地にも、色濃くせまる戦争の姿を描く。

そして、住む人々の変化する心のありようを描く。

人の世は移れど・・ 霧島は美しい

キリシマが隠した戦争のトラウマ
本作品は、故・黒木和雄監督青年期の実体験が元になって作られている。(DVDには黒木監督と本作品をテーマにしたドキュメンタリー番組が収録されている)

この映画の登場人物たちはみな戦争のトラウマに悩まされている。空爆の直撃を受けた友人を見捨てたことに悩み続ける主人公日高康夫、康夫の祖父・重徳(原田芳雄)もまたロシア革命の白軍を見捨てて帰還した過去を持っている。戦死した夫の仏前で、米軍本土侵攻を食い止めるべく派遣された兵卒の一人(香川照之)と情事を繰り返すイネ(石田えり)や、自分を幽霊と語る戦地で片足を失って帰還した秀行(寺島進)もまた、戦争のトラウマに悩む重症患者だ。

米軍の侵攻を受けた沖縄(本土にとってのトラウマ)の惨状が美しいキリシマによって隠されているように、登場人物を苦しめる残酷な戦禍のシーンは、本作品の中で直接描かれることはない。自分をキリストになぞる主人公や、入水自殺を図るイネなどの会話や行動から、観客はトラウマの原因を推察するしかないが、その悲しみの深さはスクリーンから痛いほど伝わってくる。

ラジオから玉音放送が流れる中、秀行が帰還してから晴れ続けていたキリシマに久々の雨が降る。それは、戦地で玉砕を続ける兵士たちを慮って張り詰めていたカラカラの空気に、人間らしい<湿り気>をもたらしたのかもしれない。ラスト米兵が空に向けて放った銃声によって、宮崎えびの市空爆から半世紀以上を経てようやく映画化できるほどに回復した黒木監督のトラウマがほんの少しでも癒されればと、観客はただ祈ることしかできないのである。

しっとりする。時代考証のよく出来た映画と思います。
崎県の霧島が舞台の戦時中の人間ドラマ。主人公の少年は空襲による親友の爆死を目の当たりに。以後当地で療養生活に入る。。
戦中戦後の自然な姿を描いたものと思われる。地主と小作人の関係など時代考証もよくできており、死のシーンが無いにも関わらず恐ろしいものがある。日本的な映画で、スクリーンの画像も綺麗。しっとりする映画。こんな邦画は久しぶりだった。

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