三船敏郎

定価: ¥ 4,725
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発売日: 2005-12-23
発売元: 東宝
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日本映画1971年・最盛期の記録として貴重な作品。
5人の偉大な俳優が登場するが、男4人は今や死去し、生き残っているのは浅丘ルリ子だけ。
制作は世界の三船敏郎。5人の豪華メンバーを集めた。三船本人、勝新太郎、石原裕次郎、中村錦之助、そして浅丘ルリ子。
ストーリーのナンセンスさはどうでもいい。
とにかく、日本映画のヒーローたちが総揃い。
三船は歴史的作品を作ったのだ。『用心棒』、『椿三四郎』の、三船は存在する。今の時代にこの映画を観る者としては、ただ感謝のみ。当時の英雄 勢揃い。それだけで十分。ありがとう。
ハードになりきれないハードボイルド時代劇
時代劇の作品で言えば、「用心棒」の三船敏郎、「座頭市」の勝新太郎、「宮本武蔵」の萬屋錦之助、「城取り」の石原裕次郎と主役級の男優スターを並べて作られた70年代の時代劇。
指示に従ってある場所に行き、事の成り行きを見届け斬るか斬らざるかを判断しろという依頼を受ける三船のシーンから始まり、何ともハードボイルドな感じを醸し出しているが、浅丘ルリ子が三船に同行するようになってからハードボイルド色が徐々に薄れる。目的の峠の近くにある宿にいわくありげな人々が集まる設定や彼等の素性や何故ここにやってきたかという点ではサスペンス色が復活する。しかし、峠の宿に集まった面々の行動やその場に来た経緯など(それがわかるシーン)がかなり人情話的でその場の緊張感がなくなってしまうのが非常に残念だ(特に石原裕次郎が峠に着たいきさつなどはまさに一つの人情話としてしっかり出来上がっている)。宿に集まった面々の誰かが対決するのかと考えていたが、人情話のあとではその展開も無理があり盛り上がりに欠ける展開となってしまった。
もう少し、余分な点を削ぎ落としてハードボイルドに仕上げた方が楽しめたのではないかと思う。ただ、これだけの男優陣を配すためには、一人一人にきっちりお話を作ってあげないといけなかったのだろういうスタッフの苦労も伝わってくる。ただ、作品としては消化不良の感が否めない。
いつも思うのだが、三船は「用心棒」のキャラ(呪縛)から逃れられないのだろうか。この作品でも彼だけが、過去の役のキャラを引きずっていた。
オールスターをよくもここまで!
作品的に、黒澤の「用心棒」や「座頭市」には劣るけど、あの映画産業斜陽を転がり落ちている1970年という時代に、人気のピークを過ぎた名優たちが、最後の意地を見せてやろうと集まったという事実。その苦労と葛藤の様子が、あの峠の茶屋という場で繰り広げられた物語内容と重なり、すごいことを成し遂げたなあ、と感嘆するのは私だけではないはず。娯楽作品ながら、黒澤も使いこなせなかった勝新を使い、あれだけの役者たちをまとめあげた稲垣浩監督に敬意。アラはあるが、主役級の彼らが全員すでにこの世にいないことを考えると、今では貴重な最後の娯楽時代劇であることはまちがいない。おまけに三船美香の母が新人として茶屋の娘で出演。三船の最後の頑張りを見よ!