原節子

定価: ¥ 8,400
販売価格: ¥ 8,400
人気ランキング: 28279位
おすすめ度:

発売日: 2004-08-27
発売元: 東宝
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
地方の高校生・寺沢新子(杉葉子)のもとにラブレターが届いたことから、町全体が大騒動に発展。新子は信頼する島崎先生(原節子)やボーイフレンドの六助(池部良)らの協力を得て、事態を対処していく。
石坂洋次郎の同名小説を名匠・今井正監督のメガホンで、前後篇仕立てで映画化した青春映画の代名詞的名作。戦後まもないころの学生や人々のモラルなどがユーモラスにつづられるとともに、そこには民主主義という自由の時代が到来したことをさわやかに告げる心地よさもみなぎっており、敗戦直後の人々の心を昂揚させ大ヒットを記録した。主題歌も今やスタンダード・ナンバー。後に幾度となくリメイクされているが、やはり時代の空気をもっともリアルに感じさせる点で、本作に勝るものはない。なお、クライマックスで青年たちが海に向かって愛を叫ぶシーンは原作にはなく、映画オリジナルのものである。同年度キネマ旬報ベスト・テン第2位。(的田也寸志)
戦後の明るさに満ちた腐朽の名作
何度も映画化された石坂洋次郎原作の「青い山脈」だが、リアルタイムで観ていない私も、戦後まもなく制作されたこの「青い山脈」がベストだ。この種の映画では珍しくキネマ旬報のベスト10の2位。名匠・今井正監督の作品は戦後民主義の申し子のような映画だ。話としてはたわいないものだ。しかし、映画全体に「希望」という空気が溢れている。眩しいような原節子の美しさ、池部良の六助も爽やかで。素直な気持ちで楽しめる。こんな時代もあったのかと時の移り変わりを感じるが、なんど観ても清々しい気持ちになれる。懐古的な価値ではなく、日本映画腐朽の名作と言ってよい。それにしても、もう少し安くならないものか。
意外と観ていない人が多いので、観てみてはいかがでしょう。
シリアスな展開の中にもに明るさのある映画です。主題歌と後半の冒頭の二葉さんの歌が有名ですが、内容は「恋愛」についての封建制打破というようなテーマが中心。
そのドラマの進行過程で「家のため」「国家のため」という言い訳で枠にはめようとする、という戦争の反省も組み込まれていて、「もっと自由人たれ」そしてそれは「甘えちゃいけない、自分の力、価値判断で生きるのだ」という大きな、かつ根源的な主張をも表現するのです。まさに「艱難汝を玉にする」という恋愛ドラマですよ。
そして登場人物の中に流れるヒューマニズム、そのことがラストの海岸の丘の上での2組の愛の「告白」に結実するとき、そのドラマの美しさが輝きます。
追記:竹の子先生にバラを持ってお見舞いに行くときの原節子さんのちょっとはにかんだようなしぐさ、顔のかわいらしさは特記すべきものです。あと音声は古い映画の割にしっかりと録音されております。聞き難い事はございません。映像もきれいです。
『青い山脈』
学園青春映画の原典と云うべきこの作品。
石坂洋次郎の原作は終戦直後の新聞小説と云うこともあり、いかにも大時代的な理想主義ではあるのだが、その明朗な青春群像の魅力は世代を越えて受け入れられ、また数回リメイクされたこともそれを証明している。
特に吉永小百合を主演に据えた日活版は、脚本も大幅に手直しし、現代的に若返ったと話題になって大ヒットしたのだが、やはり最高傑作は原作に忠実な今井正監督版。
封建的な旧制女学校を舞台に繰り広げられる若き叫び、美しき師妹関係、効果的に流れる挿入歌の「恋のアマリリス」・・・、50年以上の時を経て夢のような物語の新鮮さは失われたかもしれないが、昭和24年公開の『青い山脈』はクラシックとも云うべきてりさえみせる。
なにより魅力的なのは出演者。
島崎先生を演じる原節子は気品さえ感じさせ、池部良はまだまだ新鮮、健康的な杉葉子は新時代の女性像に相応しく、小暮実千代は珍しくコミカルで魅力的。竜崎一郎の演技は達者とはいえないが、原節子とのコンビは絶妙で、今井正のキャスティングの的確さを示している。この作品でもっとも輝いているのは眼鏡をかけた若山セツコ。彼女の演技力は特筆すべきもので、『青い山脈』の成功は少なからず若山セツコにあると思う。
未見の方には時間を経たものだけがもつ”新鮮”な感激が味わえるでしょうし、再度御覧になる方には今一度、若山セツコさんの可憐な姿に注目していただきたいと存じます。