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海軍特別年少兵

海軍特別年少兵
地井武男
海軍特別年少兵
定価: ¥ 4,725
販売価格: ¥ 4,725
人気ランキング: 33548位
おすすめ度:
発売日: 2007-07-27
発売元: 東宝
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親子でも是非
以前、TVの放映を見た時は少年の気持ちで見ていました。まるでクラブ活動の用な場面も有り、ウンウンと共感したりもしましたが、結局は死も辞さない殺人訓練なのだと複雑な気持ちで見終えました。あらためてこの作品を見返して、今度は大人の視点から見れました。もう亡くなりましたが、私の父は母子家庭で貧しかったらしく、空に憧れ予科練へ弟は海に憧れ特年兵へと出兵し、終戦を迎えました。家と妹を空襲で失い、兄二人はシベリアに抑留され本当に大変な戦後だったらしいです。放映当時、父が三國連太郎さんのシーンで大泣きしておりました意味がようやく理解出来ました。子供の憧れや家庭の貧乏さを逆手に取り、下級将校に仕立て上げ、最前線へ送るという大人が生き残りたいばかりの予科練、特年兵制度に憤りを感じ、戦争とは?教育とは?見れば見る程、また知れば知る程、考えさせられ、涙が溢れる素晴らしい作品です。単に子供が戦争に参加させられて可哀相だな…では終わらせず、是非親子でも見て頂きたいです。

反戦映画の傑作
東宝映画8.15シリーズNO.1の傑作であり、名匠今井正監督の最高傑作でもあります。

わずか14歳で海軍に志願し、硫黄島の戦闘で散っていく少年兵達の物語です。
この映画で一番驚くのは、反戦映画なのにイヤな人間がほとんど出てこないこと。(同じく反戦映画監督の山本薩夫作品にははっきり「いい人、悪い人」の区別が付いています。)
地井武男演ずる鬼教官工藤はもちろんの事、一見エリート臭漂うやな奴に見える山中教官、貧しい少年兵(中村まなぶ。現在の中村梅雀とは、全然気付きませんでした。実に上手い役者です)の飲んだくれの父親にいたるまで、その実はいい人なのです。

そしてもう一つ、今の戦争映画と違って、少年兵達の顔がいかにもそれらしいこと。
二重まぶたでパッチリした目の少年兵はなど一人もおらず、みんな一重まぶたでドン臭い顔をしています。
このあたりも非常に素晴しい。
一重であるがゆえにその真摯なまなざしに大人たちが戸惑うのがよく分かります。

「なして(同級生の)タクちゃんには勧めたのに、俺が志願してはいけねえんだ?」と息子に問い詰めらて答えに窮する校長先生。
自分を育てるために苦界に身を落とした姉を楽にしてあげようと志願する弟。
ご馳走をおなかいっぱい食べられて海軍に入って本当に良かったと笑う貧農の息子。

そんな少年兵たちを、子供なのだから「愛」で持って導こうとする吉永教官と、子供とはいえ兵隊なのだから「力」で持って鍛えようとする工藤教官。
そのふたりの思いのぶつかり合いがラストまで続きます。
捕虜にしても何としても助けたい吉永と兵隊として一緒に死んでやろうとする工藤。
「助けようとするなら何故彼らを軍人にしたのです!」
地井武男の心のそこからの叫びが胸を打ちます。(音楽が大仰なのがちょっとしらけますが・・・)

そして要所要所で少年兵の家族との思い出がさりげなくインサートされます。
母親役の荒木道子、山岡久乃、奈良岡朋子らの好演も会って泣けることは必至です。
そしてどの少年兵も目がキラキラと輝いて、どんよりした現代の少年達の目とはえらい差です。

けれども、「本当に幸せなのはどちらなのか?」
そんなことを問いかけているような作品です。



悲惨な少年兵の末路
こういう海軍にいわば子供のような年少兵がいたことはこの映画で初めて知った。それぞれの少年たちの家庭事情から始まり、教官との交流が描かれやがて戦場へ。なまっちょろいヒューマニズムなどは吹き飛ぶような感じが印象的。主人公の少年は「橋のない川」でもちらりと出演していた。また中村まなぶは今の中村梅雀で、この当時から芸達者で、その演技は絶賛されていた。

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