岩下志麻

定価: ¥ 4,725
販売価格: ¥ 4,725
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発売日: 2005-04-28
発売元: 東宝
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そこに到る因果?女の義理
心中物はそこに到る因果が難しい。それが甘いとうそ臭く、感情移入ができない。本作品は、
「義理」がテーマだが、世間体ではなく「女の義理」に視点を向けることで新鮮さが増した。
黒子も最初は単なる黒子だが、義理が重くなる度、段々それを見つめる影になっていくのである。
おさんは、自分の夫が入揚げる遊女小春に手紙を書いた。「二人の子供に夫を返して」と
書いてあれば、小春は応じなかった。ところが「治兵衛を死なせないで」と書いてあった為、
愛する男を死なせたくないという共通の想いが一致した。そこに女の義理が生まれたのだ。
近松門左衛門の有名な「名残の橋づくし」から道行の場面、冒頭タイトルのバックで流れる
篠田監督と脚本の富岡多恵子が電話で打ち合わせている墓場で、二人は最後の愛欲を
交わす。その後ろの墓石には、「紙屋治兵衛」の銘が暗示のように既に刻まれていた。
これぞ映画!
篠田正浩作品は余り好きでは無い。吉田喜重や大島渚の様に、現代に迄提言するメッセージが無いからだ。だが唯一この作品だけは、映画に対する新しい挑戦に思える。浄瑠璃を上手く活かし、心中物語では、増村保造「曽根崎心中」と並ぶ傑作である。ただアメリカ映画にどっぷり浸かっている、映画の表面しか見ていない人には理解出来ないだろう!
一見の価値アリ
これを映画と呼ぶのか?という疑問はありますが、篠田監督のチャレンジ精神溢れる衝撃的作品です。だって画面に黒子が出てくるんですよ・・・それも存在感たっぷりに。どの位変わってるのか私の貧しいボキャブラリでは説明出来ないので少しでも興味があるなら見てほしい、極道とは違う岩下志麻のもうひとつの顔も見れる。