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ゆきゆきて、神軍

ゆきゆきて、神軍
奥崎謙三
ゆきゆきて、神軍
定価: ¥ 4,935
販売価格: ¥ 4,242
人気ランキング: 6843位
おすすめ度:
発売日: 2007-08-24
発売元: GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)
発送可能時期: 通常4~5日以内に発送

これだけの人は二度と出ない
このドキュメンタリで、なにが凄いかというと、奥崎氏と向き合い、それぞれの 人の内面が現れてくる(ってか、奥崎氏がそこまで追及せずにはおかない) ところ。人間の極限を経験した人たち。忘れて立ち直ろうとした人と立ち直るために掘り起こさなければ気のすまなかった奥崎氏。社会的体面より個人の贖罪を追及する(日本人にはめずらしいけど、俺には尊敬できる)奥崎氏の姿勢。

奥崎氏の厳しい追求に対して、率直に告白する人(止めようとする奥さんを厳しく制したりして、あの人が一番立派に見えた)や 堂々と嘘をつく人、最後までしらをきりとおしたり、のらりくらりとその場 逃れをしたり、救急車に乗ってまで逃げてしまう人(でも、あの人も奥崎氏と 堂々とやり合って根性あった)。

そればかりじゃない。家族もすごかった。奥崎氏の振り上げた拳を必死で(適当な言い訳言いながら)抑えようとしたり爺ちゃんのおしっこの 心配したりしてなんとか間に入って助けようとする息子の嫁さん(?)。 爺ちゃんが殴られそうになってずいと間に入って助太刀しようとした高校生 くらいの孫(?)。告白しようとするご主人を、ヒステリックに止めようと してたしなめられる奥さん。

奥崎氏はもちろん、奥崎氏の奥さんも含めて、市井のこれだけの人が傷ついているさまを見せた反戦ドキュメンタリ。戦争体験者がなくなってしまう前に、よくぞ製作してくれたと感謝したい。没収されてしまったというニューギニア篇が実に惜しまれる。

ヤマザキ!天皇を撃て
「ヤマザキ!天皇を撃て」と叫びながら一般参賀客の中から昭和天皇に向けて
パチンコ玉を打ったアナーキスト・奥崎謙三を追ったドキュメンタリー。

原一男のドキュメンタリー映像の中で、自分自身を激しく演じていく奥崎。
それはどんどんエスカレートしていき、やがて画面の中で殺人未遂にまで進む。

「何故彼はそこまで突き進むのか?」「黒豚、白豚って一体何のこと?」等々、
奥崎謙三に感染すると、もう誰も頭から振り払うことは出来なくなってしまう。

映画「太陽」のレビューで私は物足りなさを書いたが、日本人はこちら側から
「天皇」を考えた方がいいのかも知れない。

晩年、出所した奥崎謙三は色々なサブカルチャーに「いじられた」。
しかし、自らの戦争総括という信念で、映画自身をいじり倒したこの作品は、
キネマ旬報1位という評価どおり、今でもバンバン我々の心を撃ち込んで来る。

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