若尾文子

定価: ¥ 4,725
販売価格: ¥ 4,158
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発売日: 2005-09-23
発売元: 角川映画
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川島雄三監督と若尾文子のコンビによるピカレスク・コメディの傑作。公団住宅に住むもと海軍中佐の夫婦が、芸能プロに勤務する息子、小説家の愛人である娘を使って金をだまし取り、裕福な生活を楽しむ。一方で息子と深い関係にある芸能プロの経理担当・幸枝(若尾文子)は男達を手玉にとり、一家を上回るしたたかさで旅館の開業資金を手にする。
全編を通じて舞台を公団住宅の一室とその界隈に限定するという実験精神。そして欲と欲との火花散るぶつかり合い、川島作品ではお馴染みの、膨大なセリフの応酬。人間の本性を描きながら、その醜悪さを滑稽に見せて笑い飛ばすあたりのしたたかさたるや。伊藤雄之助、山岡久乃、小沢昭一、ミヤコ蝶々といった芸達者たちが、火に油を注ぐような快演(怪演?)合戦を繰り広げて場を盛り上げるが、主役たる若尾文子は、前半艶然たる存在感とヘアスタイルで怪しげなフェロモンを放ち、旅館の女将となった後半は着物姿で男性観客を魅了。そのむせかえるようなセクシーさは、後期川島映画のミューズと呼ぶに相応しい。(斉藤守彦)
60年型「家族ゲーム」
ネット上でもチラホラ指摘されてるけど、森田芳光の「家族ゲーム」はこれの影響下にあるようだ。特に由紀さおりと山岡久乃のキャラクターはかなり照応できる。
曇天を効果的に使っているところが、私好み。
徹底的に作り込まれた映画
舞台はほとんどが団地の一室。限定された変化の少ない空間でカメラワークを駆使し、逆に見応えのある「絵」を作ってます。人の激しい出入りや、機関銃のように連射されるセリフがスピード感を与えています。職人の細工のような、徹底的に作り込まれた映画なのです。
内容はシリアスな喜劇です。小悪人しか出てきません。小悪人のちょっとした悪事の歯車が狂い、キシミ合う。むしろ現代的な悪です。役者がシリアスに演じれば演じるほど、滑稽さが増す。そのコミカルさは人間の“業”の深さゆえ、見方によっては“怖い”映画でもあります。60年代の映画の方がよほど「戦っていた」と感じさせてくれる作品です。
わるいやつら
★★★★★映画史上これだけの欲深き人間たちが出て来る作品も珍しい。ところが川島雄三が演出すると、なぜか憎めなくなり思わず、吹き出したくなる。これだけ欲深き作品は、増村保造「氾濫」と双璧である。が監督の作家性の違いで、ここまで違いう作品になっているのを確認いただきたい。本作は「幕末太陽傳」以上の作品だと確信する。