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それでもボクはやってない スタンダード・エディション

それでもボクはやってない スタンダード・エディション
加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司
それでもボクはやってない スタンダード・エディション
定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 3,193
人気ランキング: 2061位
おすすめ度:
発売日: 2007-08-10
発売元: 東宝
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

周防正行監督が10年のブランクを経て完成させ、これまでの作風を一変させた社会派の1作。電車内で痴漢の容疑をかけられた青年が、無実を訴え続けるも、証拠不十分のために起訴されて裁判で闘い続けることになる。監督が痴漢冤罪事件を取材して練り上げた物語だけあって、細部まで綿密にリアルな展開。これまでの裁判映画では描ききれなかったシーンがいくつも登場し、最後まで観る者を惹きつけて離さない作りになっている。
留置場での日常は、経験していない人には驚きの連続だが、最もショックなのは「疑わしき者は有罪」という警察や裁判所側の姿勢。取り調べでの自白強要はともかく、冷静に判断しそうになった裁判官が急に左遷されてしまうエピソードが強烈だ。被告人の青年役を演じる加瀬亮を中心に、キャスト陣もそれぞれの役を好演。電車内での痴漢に関わらず、ちょっとした運命によって、その後の人生が一変してしまう怖さは、本作を観た人すべてが感じるはずだ。(斉藤博昭)

ニッチテーマの魔術師
相撲部、社交ダンスなど「ニッチテーマ」の魔術師・周防正行監督久々の題材は、痴漢行為の
冤罪裁判だった。「それでもボクはやっていない」とタイトルで、堂々と裁判結果をネタばれ
勝負するあたり、綿密な調査に裏付けされた脚本への自信を感じ取ることが出来る。

またこのところ「ゆれる」「それでもボクはやっていない」「HERO」と邦画の話題作で、
裁判シーンが立て続けに登場するが、本作品が他と違うところは、検事vs弁護士という構図に
対し、裁判長の存在がクローズアップされているところである。

それにしても、ストーリー自身は終始淡々と流れているが、こういうことがわが身に起こった
らと、誰もが気が気でなくなる。これはひょっとすると、新しい形の恐怖映画かも知れない。


現代日本版『カラマーゾフの兄弟』
観る前と観た後で世界が違って見える、そんな作品にはそうそうお目にかかることができません。
本作は、そんな数少ない「すごい」そして「おそろしい」映画だと思います。
日本の刑事司法制度の矛盾点だけでなく、人が人を裁くことの根本的なあやうさをも炙り出し、
まるでわかりやすく翻訳されたカラマーゾフの兄弟のようです。
司法の問題を語る時、中立の立場から総論で語ってしまうと、聴衆の感情のほとんどは被害者側に回ってしまうのではないでしょうか。
だからこそ、ミクロで身近な痴漢冤罪事件の容疑者の視点から描かれた、血の通ったエンターテイメントの本作の存在意義は大きいと思います。
ましてや本作は緊迫感やリズム、演出から演技まで、エンターテイメントとしての完成度は文句のつけようがありません。
エンタメとして生き残れる強さがなければ、メッセージもまた発し続けることができないということを、監督が誰よりも強く意識して注力した結果だろうと思います。
社会派映画だなんて構えずに、正統派エンタメとして多くの方が観ることを願います。

淡々と・・・・
自分はあまり映画を見ることはないのですが、
この映画は前々から気になっていて、今回レンタルで見ました

「裁判は真実を裁くところではない」
この言葉にすごくショックを受けました。
裁判は限りある証拠の中で「確からしい」判決をだす。
このシステムをちゃんと理解している人はどれだけいるのでしょうか?

裁判官も所詮は人の子。出世がしたい、だから警察や検察に楯突きたくない。
こんな欲望をもちろん持っている。

この映画では誰かにとって都合のいい展開にはなりません。
強いて言うなら「公権力にとって都合のいい現実」を淡々と描いています。

「有罪率99.99%」
これが示すのは日本の司法や警察が有能であるということでは“ありません"。
彼らも単に事務的に仕事をこなしているだけ、正義のためではない。

この映画はもっと皆に知られるべきものだと思います。
映画版の「HERO」を見るより先にこっちを見てほしい。

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