フランキー堺

定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 3,990
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発売日: 2002-11-22
発売元: 日活
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明治維新まであと5年という幕末の日々。品川の遊郭で大判振るまいの佐平次(フランキー堺)は実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。もう一組の居残り組は高杉晋作(石原裕次郎)をはじめとする勤王の志士たち。佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓(くるわ)の人気者になっていくが…。
川島雄三監督の代表作ともいえる傑作時代劇コメディ。落語の『居残り佐平次』をベースに『柴浜の革財布』『品川心中』を挿入させたストーリーを、太陽族やヒッピーなど当時流行した風俗とも照らし合わせながら、キレの良いテンポみなぎる演出で見事に描きこんでいる。全編軽快な中、時折ふとのぞかせるニヒリズムもぞくぞくさせる。個性的面々の好演も面白く、主演フランキー堺はキネマ旬報男優賞を受賞。(的田也寸志)
久しぶりに堪能
これまでこの映画は、何度かテレビで放映されたものを見ましたが、年齢が上がると共に色々分かってきました。特にこの数年は、しばらく聞かなかった落語を聞き出したため、この作品の随所に見られる有名な古典落語の設定や歌舞伎の名台詞?「首が飛んでも動いてみせやしょう」(鶴屋南北『東海道四谷怪談』)―も良く分かり、よりいっそう、楽しめました。
なお「商品説明」に「柴浜の革財布」とあるのは、「芝浜の革財布」の誤り。1957年当時、「ヒッピー」などは影も形もありません。
落語ブーム(らしい)の今、もっと観られてもいい傑作
川島雄三作品。これは素晴らしい。1957年の作品だが全く色褪せていない。傑作。全く「もたれず」3回も観てしまいました。
幕末の品川の遊廓「相模屋」を舞台に、居残り佐平次、高杉晋作、女郎たちの様々なストーリーが展開される。
居残りというのは遊廓の勘定が支払えない時に客がやったそうです.文字通り部屋に居残って篭城すること。居残りは「下下の下下(げげのげげ)」と廓では嫌われた。
フランキー堺が本当に素晴らしい。僕自身これほどまでとは思わなかった。佐平次のクレーバな所、ピカロな所、江戸っ子なところ、そして動きの素晴らしさ。運動量の多さ(カメラは縦横無尽にそれを追う)。着物を着る仕草。どれもがピタッと決まっている。芸者を揚げているときに、芸者から太鼓のバチをうばって、それをクルクル回す(このあたりはジャズドラマーらしい)。台詞回しに少し落語家口調が入っていたりする。
全体的に明るい映画だが、佐平次が結核を病んでいて、それが映画に陰影(とうか凄味)を与えている。
板頭(その廓で最も人気のある芸者)のおそめを演じた左幸子は野太い声が「品川女郎」を演じるのに適しており、絶品である。「青べか物語」、「飢餓海峡」での演技は、本作でのアクトが踏み台になっているのだろう。この人元々体育の先生だったそうだ。
他にも「相模屋」主人の金子信雄、その妻山岡久乃(川島作品の山岡は絶品である)、若旦那徳三郎に若い(!)梅野泰靖(芦川との風呂場でのシーンが素晴らしい。特に第一声が。ラヂオの時間では千本のっこのマネージャー役)、小沢昭一(若旦那への第一声が素晴らしい)、殿山泰司(太った殿山ははじめてみた)、岡田真澄、芦川いずみ(可憐)、高杉役の石原裕次郎、小林旭(台詞がわかんない)、二谷英明、菅井きん(上手い)、杢兵衛大尽役の市村俊幸(これは凄い)、南田洋子(きれい)など豪華な役者陣が脇を添えていて、アンサンブルも強力だが、それでもフランキーの素晴らしさが群を抜いている。これは本当に凄いと思った。
役者陣は時折芝居がかった口調をするがそれが上手い。三味線の合いの手が入るところはタイミングが絶妙。この「呼吸」は今出来ないだろう。
脚本は落語から着想をえている。いくつもの噺(4つか5つ)を使っており、それらのエピソードの集積からこの作品は出来上がっている。佐平次がそれらのエピソードにからみつつ進行する。どのエピソードも非常に良く出来ている。落語から上手く「頂いている」という感じ。
物語の最初の方に57年当時の品川が映る。それから、幕末の品川に変る。こういう手法は後の「青べか物語」でも使われている。遊郭という室内を主な舞台にしているが、後年の大傑作「しとやかな獣」も団地の一室が舞台だ。
それからカメラが下から上へ上がる動きをする時、やけに気持ちいい感触を受けた
フランキー堺が凄みさえ感じさせる演技。異色の時代劇。
異色の日本映画といえるかもしれません。川島雄三というと「さよならだけが人生だ」という言葉を思い出します。かっこいい監督でしたね。あまりにも早い死でしたが、監督の代表作。当時の日活オールスター出演ですが、佐平次を演じるフランキー堺が渾身の演技で、その存在感が他を圧倒しています。時代は幕末、品川の遊郭を舞台に石原裕次郎扮する勤皇の志士高杉晋作なども登場しますが、映画としての面白さは文無しで大尽遊びをして「居残り」になった佐平次がプロを差し置いて活躍する遊郭の世界を描いた部分でしょう。フランキー堺の持ち味が十二分にでており、この役は彼しか思いつかないくらいです。ユーモアあふれた演技になかにも死の病、結核をわずらっているものの凄みを感じさせ、フランキー堺にとっても代表作といえるのではないでしょうか。