周防正行

定価: ¥ 3,990
販売価格:
人気ランキング: 42668位
おすすめ度:

発売日: 2002-06-28
発売元: アップリンク
発送可能時期:
周防監督の卒論的作品
付録インタビューで卒論を書いていないと語る監督。書かなかった卒論のテーマは小津作品が外国と日本でどう受け止められたか、ということだったとか。その後ピンク映画にたずさわり仕事に追われるうちに映画への思い入れが徐々に失われていく。そして初めて映画をとるチャンスが来たときに再び小津への思いがよみがえる。しかしピンク映画であるために裸は入れなければならないので裸は撮ったがしかしこれは別にパロディーではなくあくまでも大好きな小津に同化したかった、ただひたすらマネをしてみたのだ、と監督は言う。パロディーならもっと面白く出来ますよ、と。
でも、まあ観る側としてはパロディーですよねこれは。娘の結婚の話なんかけっこう笑えます。でもラストの10分は意外としんみり・・・
大杉連が 怪優だった頃
小津を日活ロマンポルノでパロディーとしたことで本作は名を
映画界に轟かせた。当時 蓮見重彦が高く評価したことも憶えている。
さて冷静に見てどうかというと まあ 大した映画ではない。
そもそも小津のパロディーという設定自体は 面白いとはいえ 一回
見てしまえばそれまでだ。
むしろ見所は 大杉連の演技かもしれない。当時30歳代だった大杉
が 笠智衆の真似をしているわけだが これは中々の出来栄えであり
笑ってしまう。この頃の大杉は怪優であったことが実によくわかる。
その後の彼の活躍は知るところだ。
何が良いのか訳が分からん。
~約20年前の作品に描かれた、この家族の非日常の繰り返しが、今となっては当たり前のように見える。世の中は荒廃してしまったということか、それとも、より自由な生活が可能になったと言うべきか。
文明の豊かさは、確実に文明の荒廃を招く。
これが、この映画の先見性か?
だが、
「Shall We ダンス~~ ?」の周坊正行が監督として初めて手がけた作品がピンク映画だったのは良いとして、色々とやりたい事詰め込んで、何を表現したいのか、最後までわからない中途半端な佳作としか感じられない。
ピンク映画の範疇で、いったい何を描くのか。
そこかしこに小津安二郎監督に似せたアングルが見られ、期待させるものの、掘り下げ方が甘く、多様な人間の生き様を並~~べるだけでは、映画にならない。~