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復讐するは我にあり

復讐するは我にあり
緒方拳
復讐するは我にあり
定価: ¥ 2,800
販売価格:
人気ランキング: 28625位
おすすめ度:
発売日: 2007-01-27
発売元: 松竹ホームビデオ
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ふたりの男を殺して逃亡する榎津巌(緒形拳)は投身自殺を偽装して警察の目を欺き、以後も次々と殺人を繰り返していく。やがて彼は浜松に住むハル(小川真由美)の情夫となるが…。
直木賞を受賞した佐木隆三のノンフィクション小説を原作に、名匠・今村昌平監督が映画化した、その名に偽りなしの問題作。現在進行形のドラマに主人公の過去の経歴が挿入され、稀代の殺人鬼と謳われた彼の深層心理が次第にあらわとなっていく。その重大な要素をしめる父親(三國連太郎)との確執は、すさまじい表現力で画に定着されている。また、男ふたりを取り巻く女たちの描写も、さらなる人間の原罪と救済を描くことに大いに貢献。キネマ旬報ベストテン第1位など、その年の映画賞を総なめ。海外でも評価の高い傑作である。(的田也寸志)

日本版ニュー・シネマと呼びたい

いろいろな価値観というものが存在して良い、
とするならば、「納得しがたい異常行動」も
頻発すれば理解を得られる、のかもしれない。

緒方拳演じる主人公の人懐っこいこと、どうだ。
局所、局所で繰り広げられるエピソードは、微笑ましい
美談の連続であるのに、コレがことごとく裏切られていく。

自分を愛してくれる事が憎いのか?、自分に騙される相手
の人の良さが恨めしいのか?

原作が公判に基づいた淡白な記録小説であるのに比し、今村
演出のほうはその常軌を逸した主人公に同情とも愛情ともとれ
る息を吹きかけている。

ほんの少し「私にもそんなところがあるかも」と観客に感じさ
せてしまうところに、今村の狙いがあったのかも知れない。

むかしの面白い邦画をお探しの方に、強くオススメできる傑作。

人間の業の深さ、心の闇を描いた実話犯罪映画の傑作。
今村昌平はきわめてユニークで、ある意味日本的な映画監督だと思う。映画というのは人間を描くことが基本的なテーマだと思うが、この監督ほど人間の本質、日本人の業の深さを執拗に描き続けた監督はそんなにいないのではなかろうか。濃密で、見ている方が息苦しくなり、大抵の作品は見るのにエネルギーを要する。この映画は実際に起きた事件をベースに作られているが、日本の犯罪史上でも特異な事件だった。5件の殺人事件はいずれも衝動的な犯行のように思えるが、最後に自分を指名手配中の犯人と気づいていながら、匿ってくれた「味方」の女までも、その母親とともに殺してしまう。しかも、その女は自分の子を身ごもっていた。この映画を見てもその動機はわからない。犯人の持っていた「心の闇」の大きさを感じる。この映画ではその心の闇を闇のまま観客に提示する。かすかに闇の向こうに見えるのは、父親との確執だ。父親は五島列島出身のキリシタンで、戦後、漁業をやめた保証金で内地で温泉旅館を経営していた。この父親との間になにがあったのか、信仰となにか関係があるのか。なんど見ても重く、ズシンとくる映画だ。人間というものを濃密に描いたこの映画を支えるキャスティングが素晴らしい。犯人役を演ずる緒形拳はもちろんのこと、殺される愛人役の小川真由美、父親役の三国連太郎、妻役の倍賞美津子、そして、忘れてはならない愛人の母親役を演じた清川虹子、いずれも強い存在感とリアリティに溢れた演技で見る者を圧倒し、画面に引きずり込まれた。何度見ても手に汗をかくような、考えさせられる実話犯罪映画の傑作だ。

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