緒形拳

定価: ¥ 4,725
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発売日: 2002-07-21
発売元: 東映ビデオ
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70歳になった老人は、子に背負われて楢山に捨てられなければならない。そんな山奥の寒村の掟に従い、喜んで神に召されようとする信心深い母(坂本スミ子)と、哀しみとともに母を山へ連れていく息子(緒形拳)。2人の姿を通し、自然への畏怖や人間との共生、そして受け入れざるを得ない人間の業や運命といったものを、アクの強い演出で描ききった巨匠・今村昌平監督の名作。
中央公論新人賞に輝いた深沢七郎のデビュー小説、2度目の映画化だが、木下恵介監督による前作がオールセットの舞台劇のような様式美で描かれていたのと正反対に、こちらはあくまでも写実的だ。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、その世界観は海外でも驚異の眼で迎え入れられた。(的田也寸志)
「命」を扱った名作
赤ん坊が次男なら捨てられる。人間、へび、蛾の交尾シーン、カマキリがカエルを食べるシーン、蛇がねずみを食べるシーンなどもある。笑わせるシーンもあるが、主題は「命」を扱っていてずしりと重い。
口減らしのために、余分な子供は捨てられ、老人も捨てられる。そんなルールを持った時代や土地がそんなに遠くない過去にあった。
辰平がおりん婆を背負って晩秋の暗いうちに楢山へ出発してからは無言である。そして山道を登るシーンが長く続く。しかし、全く退屈ではない。これから捨てに行くのである。壊れかけた木橋や、斜面を滑って足の親指の爪が剥がれるシーンなどもある。蔓を木の幹に巻きつけて急斜面を登るシーンもある。背負われたおりん婆は人形なんかでない。おりん役の坂本スミ子が役のために前歯を抜いたとかというエピソードもあり、その力の入れようは凄い。そしてたどり着いた場所には白骨が無数に散らばっている。そしてカラスも。そんな場所におりん婆は自ら背中から下ろせと息子に指図する。しきたりに従ってその運命を受け入れるのである。
捨てる側も、老後には捨てられる側になる。それを理解している。決して自己中心的な考え方ではないのである。
納得がいきました
現代日本の妊娠中絶率の高さと高齢者自殺率の高さ。
この作品をみて、パズルのピースがつながるように
ミョーに納得がいきました…。
何度も観てます。
私は、今まで観た、邦画のなかで「楢山節考」以上の映画に出会ったことがありません。観る度に、大切な人達のことを考えます。何度観ても、涙がでてしまいます。映画とともに原作の深沢七郎先生の小説もお読みになると、さらにおもしろくなると思います。楢山節考は、昔から言い伝えられている話のように思っている方もいるようですが、これは、すばらしい作り話、深沢七郎先生の小説「楢山節考」を映画化した作品です。作り話だから、すばらしいのです。