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大菩薩峠

大菩薩峠
片岡千恵蔵
大菩薩峠
定価: ¥ 4,725
販売価格: ¥ 4,725
人気ランキング: 62583位
おすすめ度:
発売日: 2005-07-21
発売元: 東映ビデオ
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時は幕末。剣客・机龍之介(片岡千恵蔵)は試合で殺した男の許婚お浜(長谷川裕見子)を犯して妻とし、その後新撰組に入隊して京都へ赴く。一方、龍之介に殺された兄の仇を討つべく、宇津木兵馬(中村錦之助)もそのあとを追うが……。中里介山の大長編時代小説を、名匠・内田吐夢監督が映画化。同小説はこれまで幾度となく映画化されてきているが、この内田監督による三部作を最高傑作として讃える声も多い。時代劇の大御所・片岡千恵蔵の机龍之介は刀を殺戮の血生臭い道具とみなす殺気立った雰囲気を全身から醸し出しており、殺陣のダイナミズムも併せて優れた存在感を示している。また、人間のすべての所業を天から見据えた演出の視点は仏教的無常観も濃厚。これには戦後シベリアに長く抑留されていた内田監督の虚無的な死生観も強く影響しているのだろう。(増當竜也)

迫力ある殺陣
 この物語は子供の頃は何とも暗く恐怖すら覚えたものであった。訳もなく人を斬りたがる主人公に共感は今でも持てない。それでも見応えがあるのは人間の弱さを描写しているからであろう。若い兵馬などが魅力的でもあるし、純真な大男(岸井明)などは主人公とは対極なキャラクターだ。
 派手な殺陣はないが迫力がある。島田虎之助が刺客を返り討ちにするところは特に凄い。往年のスター大河内伝次郎の刀さばきが堪能できる。カラミに刀が当たる音まで聞こえる。千恵蔵の竜之介はややイメージからはずれるが、そんなことはどうでもよくなる演出力には舌を巻く。

『理由は無い。斬りたいから斬る!』
『大菩薩峠』は何度も映画化されていますが、この内田吐夢監督版が最も優れていると思います。

名家に生まれながら邪剣に取り憑かれ、意味のない人斬りを繰り返す机竜之介。その凄愴なる転落劇を内田監督は骨太かつ剛毅な演出で描いています。多少強引過ぎるほどですが…。東映時代劇特有の奥行きのない画面や、妙に遠近法のずれたセットや、片岡千恵蔵のトンデモない演技が、かえって竜之介の狂った世界を上手く表現しているし、キッチュな役者陣も彼の出会う底辺のアウトサイダー達にはぴったりです。

「斬りたいから」で人を斬っているうちに次第に悪魔的になってゆく竜之介。幕末が舞台のはずだったのに、途中からは異世界に迷い込んだような雰囲気になってゆきます。無明の闇をゆく彼にはたして救済は訪れるのか?大正?昭和期に書かれたものとは信じられないほど今風の、かなり陰惨で異常な原作を、こんなゴシック・ホラー時代劇ともいうべき娯楽映画に仕立てあげてしまうとは!黄金期の邦画のセンスのよさには感心するしかありません。

不気味な美しさ
この作品が作られた時代を知らぬものとしては、若かりし中村玉緒を見るだけで、ぎょぎょぎょとする。ただ、昔から眼が鋭かったのだと分かる。
市川雷蔵、山本冨士子といった名前しか知らないビッグネームも、今の俳優・女優にはない存在感がある。

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