宮本信子

定価: ¥ 4,935
販売価格: ¥ 2,468
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発売日: 2005-08-24
発売元: ジェネオン エンタテインメント
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がさ入れの迫力がいい
脱税の証拠を固めていき、一斉にがさいれをするシーンの緊張感がとてもいい。山崎努の自宅への突入、ホテルの調査で部屋を1つひとつ確認するところ、愛人宅のドアに安全靴を挟み込みドアチェーンを切るところなど。どなる迫力もある。愛人宅での「受話器から手を離しなさい」、銀行での「これはあんたの字じゃないか。とぼけるんじゃない」というところ。最後に山崎努が少し自分の心情を述べた後、自分の血でハンカチに番号を書いて宮本信子に渡す。ここまでくると、お金にかける執念に対して、嫌悪感を通り越して敬意すら感じてしまう。そのあと、都市の遠景を見せながら全編で随所に出てきた不気味な音楽が鳴り響き、終わる。
伊丹映画としては最高傑作であり、全ての欠点もここにある
この映画をピークに伊丹映画は興行収入、内容とも低下していきますが、その原因のいくつかこの映画の中にすでにあります。
第1に宮本信子のリアリティのない熱演で、髪型のわざとらしさもそうですが、この作品以降は作りすぎの役ばかりで才能を浪費しており、「お葬式」の抑えた名演が信じられない。
第2に余計なサービスです。デビュー作以来続く無意味なセックス・シーンなどが良い例です。小さい無駄な脇のエピソードは適度であれば息抜きにもなるが、伊丹作品の場合は過剰すぎると思います。
第3に配役です。「お葬式」は練りに練った配役でした。「タンポポ」はスケッチ風にいくつかのエピソードを描くのである程度、個性的で有名な俳優を使う必要がありました。本作もほとんどが適材適所なんですが、何か鼻につくようになってきて、ワンシーンしか出ないのに有名な俳優を持ってくると観客は観ている最中に後でまた出てくるのか気になってしょうがない。
これらの特徴は私だけが感じているものかもしれませんが、何か鼻につくのです。才能があるのは判っていますが、どうだとばかりに過剰に表れると、いやみでしかありません。それでもこの映画は娯楽作品としてよくできている方です。
冒頭の雑貨屋夫婦との会話で、早くもこの映画に乗れなかった。雑貨屋夫婦に「他にももっと悪い奴がいるだろう、そっちを捕まえてくれ」と言われ、「じゃ、捕まえますから教えてください」と答えた場面でがっくりきてしまった。この夫婦の自分たちより悪い奴を捕まえろという理論は自分を棚にあげた屁理屈ですが、「悪い奴を教えてください」なんて返し方はない。それを調べるのが仕事だろう。当人たちに脱税の意識がなくても、小さな自営業の帳簿の抜けなんて、いくらでも探せるとは思うが、あらゆる手段で法の目をかいくぐって脱税する巨大企業のトップでも倒せたら観客は拍手喝采したと思う。
この後、彼女の言葉とおり、ラブホテルの経営者とのちまちました戦いに終始し、政財界の本当の巨悪に立ち向かう姿は描かれず、最後に政治家が電話を掛けてくる程度の演出では黒澤明の「悪い奴ほどよく眠る」のラストからひとつも進歩していない。
伊丹十三監督の色
日本の湿気を含んだような質感。
電信柱の街並や雑居ビルや日本人の肌が黄色いということ。
都会の隅のでも人間がゴミゴミ住んでいることをしっかり認識させてくれる
ような独特の世界観は永久保存だと思う。
わざと入れられたようなエッチ感とかそれをコミカルに楽しんじゃうような感覚とか好きですねー。
髪型にこだわったマルサの女の寝癖とかかっこ悪いかっこ良さがイイな。
人間味が楽しいんだよねー。